東海は「日本一暑い」地域のひとつ
東海地方は、夏の気温が全国トップクラスになる地域です。岐阜県多治見市は2007年8月に40.9℃を記録し、当時の日本最高気温として「日本一暑いまち」として知られました。これは盆地的な地形に、フェーン現象とヒートアイランド現象が重なるためとされています。
近年もこの傾向は続いています。2025年6月18日には、多治見市が37.6℃で全国1位、豊田市37.5℃など、その日の最高気温の上位を東海3県がほぼ独占しました。名古屋市でも毎年のように猛暑日(35℃以上)が続きます。
つまり東海の工場・倉庫は、そもそも外気温が高い環境に置かれており、屋根から侵入する熱の影響も大きくなりやすいのです。
東海は日本最大の工業地帯(中京工業地帯)
東海地方には、愛知県・岐阜県南部・三重県北部にまたがる「中京工業地帯」が広がっています。これは京浜・阪神と並ぶ三大工業地帯のひとつで、製造品出荷額は全国1位。中でも愛知県は製造品出荷額で40年以上連続の日本一とされ、トヨタ自動車を中心とした自動車産業や機械工業、三重県四日市の石油化学コンビナートなど、ものづくりの一大集積地です。
産業が集積しているということは、それだけ工場・倉庫が数多くあるということです。名古屋市・豊田市・刈谷市・四日市市などには、生産拠点や物流拠点が密集しています。
「暑い」×「工場が多い」=熱中症リスクが高い
厚生労働省の統計では、職場の熱中症による死傷者は製造業が業種別で最多です。東海は、気候的に暑く、かつ製造業の事業所が多いため、職場の熱中症リスクが地理的にも産業的にも高い地域だといえます。2025年6月からは職場の熱中症対策が事業者の義務にもなりました(詳しくは工場・倉庫の暑さと熱中症リスクの記事をご覧ください)。
県ごとの特徴
- 愛知県:自動車・機械を中心とした製造業の中心地。名古屋・豊田・刈谷・東海市などに工場が集中。
- 岐阜県:多治見・美濃など内陸の盆地で特に高温になりやすく、窯業・製造業も盛ん。
- 三重県:四日市のコンビナートをはじめ、北勢地域に工業が集積。
- 静岡県:輸送機器・食品など製造業が盛んで、夏は内陸を中心に高温。
東海の工場・倉庫の暑さ対策は「屋根の遮熱」から
外気温が高い東海では、屋根から侵入する輻射熱を抑える「遮熱」が特に有効です。屋根の表面温度は夏に60℃を超えることもあり、その熱を反射するだけで室温・電気代・熱中症リスクを下げられます。遮熱施工の種類や費用の目安は遮熱施工の温度変化と種類別の費用相場、「エアコンが効かない」とお悩みの場合は工場のエアコンが効かない原因と対策で解説しています。
出典
- 気象庁・各報道(多治見市の最高気温記録、東海地方の猛暑に関するデータ)
- 「中京工業地帯」製造品出荷額に関する各種資料(経済産業省 工業統計 ほか)
- 厚生労働省「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」
※ 気温・統計は年により変動します。最新の数値は各一次情報をご確認ください。